ワイン造りを志し土地を吟味し多くの土地を見て回りました。苗木を植えてからはその土地の物理性・化学性を捉え、樹勢を見ながらまた土地に手を入れる。それは単に肥料を入れる、作業機を走らせるだけに限らず、草を刈る・仕立て方を変える・品種を変えるなど多岐に渡る。作業をすればするほど、そこにある土壌が持つ奥深さを意識させられた。やってもやっても終わりはないが、確かに変化は生じる。その変化がブドウにどう影響するのかは長い年月その土壌を観察し続ける必要がある。なんとも途方も無いことか。農業と土壌は切っても切れない関係であり、そこからワイン造りは始まっているという戒めも込めて「土農土」をラベルに取り入れています。